明日への挑戦
私たち日産販労は、労組の自主性・主体性を大切にしながら、全国組織としての長所を活かし新しい全国単一組織として、1989年10月に誕生いたしました。「販売に働く者の幸せ」と「組合員の社会的・経済的地位の向上」を図るため、自動車販売や部品販売、一般業種、流通に至る様々な業種に働く組合員で構成する組織です。
その意義は「構成組織の一つ一つは小さく弱いけど、販売の仲間が結集することで労使対等の関係を築き、労働組合としての影響力を持つこと」・「販売に働く一人ひとりが幸せになれるよう、みんなで力を合わせよう」とし、今日まで活動を推進してまいりました。

全日産販売労働組合
中央執行委員長
佐伯 啓朗
私たちを取り巻く環境は、100年に一度の大変革期を迎え自動車産業として大きな岐路に立っています。加えて、半導体の部品不足による車両供給の遅れが深刻化しており、製造はもとより販売現場にも影を落としております。また、労働環境においては、新しい働き方や多様性のある働き方、少子高齢化に伴う労働力人口の減少により、特に我々販売業界においては、整備士不足が極めて深刻な状況となっております。併せて、2020年の年明けからは新型コロナウイルス感染症が全国に猛威を振るい、度重なる緊急事態宣言の発出により、私たちの社会生活に大きな影響を与え、私たちの組合活動においても、活動の縮小・延期・中止など、余儀なくされております。
しかしながら、労働組合の活動の原点は職場であり、組合員とのコミュニケーションをはじめとする活動をいかに工夫しながら進めていくことができるか、だと思っております。これまでの経験や知恵と工夫を出し合いながら、全員で新たな活動様式を模索することで、新たな日産販労を作り上げていきたいと考えております。但し、忘れてならないのは、「人が主役」であり、活動の原点は「職場」です。組合員の雇用や生活および労働条件を維持・向上させ、この会社に勤めていて良かったと思える魅力ある企業・職場を目指してまいります。
今後も、組合員と強い信頼関係を築きながら、経営のカウンターパートとなる労働組合として存在感を高め、健全な労使関係をベースにした協議・協力により源泉の増大と分配の確保に努め、組合員が安心して働くことができ、生活を送ることができるよう、「企業の健全な発展」と「魅力ある働き甲斐のある職場」を目指し、日産販労が一丸となり全力で諸活動を進めてまいります。
2021.09